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2021.06.04
スタッフブログルルル文庫

ビートルズの謎が解ける!読むとスッキリ!でもかなりの大作・・「ビートルズ 上 増補完全版」ハンター・デイビス 著

こんにちは 高知初のシェアハウス&ゲストハウス支配人のタローです

宿は「待つ」のも仕事 お客さんを待っている間に読書 線を引き引き読んでます

さて、今日の本は・・

ビートルズ 上[増補完全版]

ハンター・デイビス

まずはこの本の説明から!

数多あるビートルズ関連本と違い、本書だけがビートルズの全面的な協力のもと、彼らと関係者に直接取材して書かれた唯一無二の公認伝だ。彼らはどんな子供だったか。どうやってバンド活動を始め、いかに成功したか。 1968年の原書刊行以来、世界中で読み継がれ、85年の増補版をさらに改定し、新たに長い条文と詳細な付録をつけた完全版!

裏表紙に書かれているとおり、ビートルズの唯一の公認本!

しかも、まだ現役活動中に取材され、発売されてる。そして、公認本だからこそ、ビートルズメンバーだけでなく、関係者や、ビートルズの友達、両親、親戚などかなり幅広く取材をしているのが面白い。

ものすごい取材量! 全430P!

だけど、これでまだ、She Loves Youが発売されたばかりの1963年8月までの話・・・

とにかく読み応えがあり、ビートルズ初心者には、知らなかったことだらけで、謎だった色んなことが、いちいち腑に落ちる感じです

ビートルズのメンバーはそれぞれどんな家庭でどんな育ち方をしていたのか、

彼らはどうやって出会ったのか、

ブライアンエプスタインとはどうやって知り合ったのか、

そして彼らはどうやって売れていったのか、

その前にどんな下積みをして、どんな曲をどんな人の前で演奏していたのか・・・

こんな風な素朴な疑問が、少しずつ明らかになっていきます

なんだか、答えはわかってるけれども、そこに至るまでの計算式がわからなかった問題の、その計算式の部分が少しずつ明らかになっていくような、何かそんな感じです。

あるいはコロンボ警部や古畑仁三郎のように、もう犯人はわかっているけれども、どうやってその犯行を犯したかわからない。動機も不明。それを古畑やコロンボが解き明かしていくのを見ているようです。 ビートルズが成功した事はもう当然わかっている。だけど、どうやって成功したのか、どうやって彼らはここに至ったのかは、何も知らない。それがこの作者のハンター・デイビスと言う人の文章によって古畑やコロンボと同じように解き明かされていく感じがゾクゾクします。

古畑任三郎』、実現しなかった幻のストーリー…勝新太郎、志村けんも犯人役候補だった

例えばこんな感じ・・

最もショックの大きかったのがリンゴの母エルシーと叔父ハリーで、ほとんどおびえきっていると言って良いほどだった。これとは対照的に、ジョージの母ルイー・ズハリスンは新しい豪邸の中で誇らしげに腰をおろし、ご満悦の体だった。

ビートルズの成功を受けて、その家族たちはどういう反応だったのかと言うのを、実際に彼らが住んでいる家に、このハンターデイビスは訪ねて両親にインタビューを行っています。 その反応がこれです。なんかちょっと意外だなぁ。りんごの家の方が喜んでいて、ジョージの家の方がおびえているのかと思うと、両親の反応はちょっと違ったようです。

ビートルズの物語の全体を通じて最も大きな謎の1つは、そもそもなぜ、ライアンエプスタインのような人物が彼らに興味を持つに至ったか、と言うことだ。

ブライアンエプスタインと言うのはビートルズのマネージャーだけれども、この人の存在はビートルズの成功に対して非常に大きな意味があった事は有名な事実。だけどどうしてこのブライアンエプスタインはビートルズのマネージャーになりたいと本当に思ったのかと言う事はいまひとつこの本からもはっきりと読み取れなかった。 だってこの人そもそも割と裕福な家庭で育ち、実家の手伝いをしており、担当してたレコード屋さんも大繁盛してたようだし、それに音楽の趣味もポップスとかにはあまり興味がなくてクラシック専門。 なんだかあんまりビートルズ雲に興味を持つ理由や動機がいまひとつわからないんだよねぇ・・ ここをもっと知りたいなと思いました。

人生の事にしろ何にしろ、真面目に考えた事は1度もなかったんですね。ただもう面白おかしければいいと言う調子でした

これはミミおばさんが、ジョンの実の母であるジュリアに対して言った言葉。 耳おばさんは割と口うるさい面倒見は良いけれども厳しい人だったようです。だけど実のお母さんであるジュリアはかなりワイルドな人だったみたいですね。

ジョージおじさんが死んだ頃から、もう1人の人物がジョンの人生において徐々に重要な役割を演じるようになった。すなわち母親のジュリアである。ジョンのほうも10代になって、母親に会うことがますます魅力になっていた。その頃のジュリアは、すでに一緒に暮らしていた相手との間に2人の娘を設けていた。耳とは、だんだん衝突することが多くなった。だから週末にはジュリアの家泊まりに行ったりした。

これもよくわからない話。ジョンの実の母であるジュリアは別に死んだわけではないのに、なぜだかジョンの小さい頃にみみおばさんに預けられることになる。だけど美美おばさんが口うるさいので10代になってジョンは実の母のところによく遊びに行くようになる。 なんだそりゃ だったらもともと実の母のジュリアの下で暮らしていればいいのにと思ってしまうがうーんこの辺の事情もちょっとよくわからないなぁ。

ちなみにこれが巻頭に掲載されていた写真 子どもの頃のジョンとミミおばさん

争いは主として2人の比較的新しいメンバーであるスチュとピートが、残りのメンバーにいじめられると言う形で発生した。スチュはそれをたいそう気にやんだが、ピートは割とあっさりしていた。

なかなかひどい話。ビートルズはどうも、もともとジョンとポールとジョージの3人を核としていたようで、それにベースにスチュワートが入ってきた。その後ドラムとしてビートが入ってきた。こうしてバンド形式になって、いろんなところで演奏できるようになったにもかかわらず、3人はスチュアートとビートをいじめていたと言うんだから、なんじゃそりゃ!!!

でそれに対してスチュアートは結構気にしていたけれども、人はあまり相手にしなかったと言う反応のようだ。この辺の2人の対比も、その後の展開を知ると、面白いなと思う。

ビートルズは毎晩、午後7時から午前2時まで演奏しなければならない。土曜日は午前3時までである。1時間の演奏の後には最低15分の休憩時間をおくこと。

恐ろしすぎる!!!! 1日8時間は演奏してたと言うことか! ブラックどころの話ではない・・

しかし読んでいるとわかるけれども、この頃ビートルズのメンバーは全員若かったこともあり、とにかく生演奏することそのものはすごく好きだったし、それから得意だったようだ。 お客を乗せることもうまかったし、ドイツに巡業に行った時は言葉はしゃべれないにもかかわらず音楽だけで客を沸かせ、長いときには1曲を1時間も演奏したりだとか、とにかく人を踊らせたり歌わせたり叫ばせたり酒を飲ましたり、音楽の力が半端なかったよう!

その後彼らは世界的な成功を収める中で生演奏と言うのを止めていくようになるんなり、新たな進化を遂げ、名作の数々を生み出すけれども、この頃の時代の彼らの活躍をしると、複雑な気持ちになる。。

今週の末までいてくれないか、リンゴが入るまで、木曜と金曜の演奏には出てほしい」と(ブライアンエプスタインは)僕に頼んだ。いいですよ、と僕は言った。

これは、最初のドラマーだったピートを解雇したときの様子

売れるために、メンバーを切る・・・ バンド成功物語には有りそうな話だけど、ビートルズもリンゴスターが加入する前にこんなドラマがあったとは・・

その時の様子がこれ 解雇が決まっているのに、ドラムは叩かなければいけない

そして、ビートルズが成功することは、もう感じていたのに・・・

ここは、ビートルズドラマの1つのハイライトだと思うけど、割とあっさりしているのが残念・・

ココももっと知りたいところ

若かりしドイツ巡業中の頃の3人の写真

この頃の写真は3人で写ってるのが多いね やっぱりピートとスチュは、ちょっと別だったのかな・・

リッチーが満3歳になったばかりの頃、両親は別れた。以後、日は3度ほどしか父親に会っていない。

ジョンもポールも、若い頃に母を亡くすという共通点があり、そのことが二人の絆を強くさせたようだけど、どうも、リンゴも家庭環境はあまり良くなかったようで、父のことはあまり知らないよう

この辺がビートルズの共通点だったのか・・

今日、ビートルズで生計を立てている人々は、世界中に約5000人はいるのではないかと推定される。

いや〜 もっといるんじゃないの??

以前に、六本木のアビーロードにビートルズの完全再現バンドを見に行きましたが、5人組の彼らもそのうちでしょう。そう考えると日本だけで、1000人はいるのではと思う・・

さて、私が読んでいて気になったベスト3 フレーズです

ピートベストのことに話が及んだ時だけは違った。まるでそんな男と関わった事は無いとでも言うように黙殺したのである。

このインタビューと言うのは本が発売される一年前のことだからおそらく1967年頃のことだと思う。その時点で彼らがピートベストのことに話が及んだときの態度が黙殺だったと言うことだろうか。

この辺の残されたビートルズのメンバーの反応と言うのは本によって少しずつ違っており、実際のところどうだったのかはいまひとつまだよくわからない。 でもアマチュア時代から海外巡業まで含めてもう少しで成功にたどり着けると言うところで突然解雇になったドラマピートベストを考えると、 ものすごくドラマがあったと思う。だけどこの部分に関しての解説がどれもいまひとつ納得しかねる。 ピートベストの書いた本があるのだったらぜひ読んでみたいと思う。

しかしその後のビートルズのサウンドの変化を知る今となっては、ピートベストを解雇してリンゴ・スターを迎え入れたと言うこの選択自体は間違ってなかったと世界中の人が確信をしていると思う。だからこそなんとも複雑やなぁ。

私がこの本を書いていた頃のジョージは、ものに憑かれたようになっていたために、話をしづらかった。彼はこの時でもなおビートルズの日々を憎んでおり、すっかり忘れて前進したがっていた。これは全員が感じていたことだが、ジョージが最もこの気持ちが強いようだった。

ビートルズの解散はそれまではジョンとポールの確執によるものだと言うような理解をしていた。だけどいろんな本を読んで行ったり、そしてこの本を読んで分かった事は、どうもそうではなく譲二だったのではないかと言う感じがしている。

これはジョージが解散にビートルズを追い込んだと言う話ではなく、それまでジョージと言う人間はビートルズの中で一番下に扱われていたんだけれども、だんだんジョージが演奏技術そして作曲能力そして年齢を重ねるについて、いろんな意味で才能や力を伸ばしていった。だけどメンバーからも関係者からもジョージが一人前として扱われなかった。 そうした環境の中でジョージの不満が溜まっていき、そしてビートルズを解散させたのではないかと言うような気がしている。

ブライアンエプスタインが最初に着手した最大の仕事は、ビートルズの近代化だった。運営、衣装、舞台マナーの近代化である。

なるほどね〜 ビートルズが演奏しているときの、あのはじけた感じ! だけど、インタビューなどで喋る面白い発言や受け答え、だけど、ビジュアル的にはお辞儀をし、きちっとした服を着て、ちゃんとした感じが伝わってくる。はじけ&面白い&ちゃんとしてる この3つが合わさった魅力が熱狂を生んだんじゃないだろうかね〜

まあ逆に言うと、それまでのビートルズはステージの上ではかなり適当で、タバコ吸うし、酒飲むし、ご飯食べるし、食べながら唄うし、客席に降りて暴れるし、態度悪いし・・・ でも演奏はピカイチ!そんなところをブライアンは見抜いたということか! 見る目ある!

というわけで、気になる方は、ぜひルルルまでお越し下さい ルルル文庫に線を引きまくった読書済み本を置いてます!

こちらもぜひどうぞ

人気書評サイト「読書メーター」でのこの本の感想!

そして、この人が選んだビートルズ関連本5冊だそう!

私のビートルズ本ベスト5

ちなみに、下巻もあるので、これから読みます!!

また感想お楽しみに!!!

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