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ビートルズ4人の家庭環境は?勉強できたの? 持ち家育ち?「ビートルズは音楽を超える」武藤浩史 著

こんにちは 高知初のシェアハウス&ゲストハウス支配人のタローです

宿は「待つ」のも仕事 お客さんを待っている間に読書 線を引き引き読んでます

さて、今日の本は・・

ビートルズは音楽を超える

武藤浩史

今回もビートルズ関連の本です

でも、ひと味違います!

イギリスの大学で英文学を専攻し、現在は慶應義塾の教授。著書には「チャタレー夫人の恋人と身体知」「ドラキュラ論」などがある。

全体的に、学術論文のような文体で書かれているので、はっきり言ってちょっと難しいです、この本・・

でも、不思議に面白い!!

これまでに読んだビートルズ関連の本とは全く違って、レコーディングの様子や、メンバーの過去の出来事や曲を紹介しているのではなく、イギリスの歴史の中でビートルズやその楽曲は、どういう位置づけで、どう影響を与えてきたか? そんな視点で書かれた内容。

ちょっと????でしょ?

冒頭で、「 私がビートルズ論を書いてはいけない理由の列挙から始めよう。・・・私はビートルズを愛し崇拝するが、ビートルズ・オタクではない・・ 私は、ビートルズと同時に、ベートーベンの交響曲をこよなく愛するクラシック音楽オタク・・・」というような自己紹介から始まる。

すでにこの辺りから、若干意味不明です

好きなのか、嫌いなのか、いや間違いなく大好きなんでしょうけど、愛が少し屈折しているようですね・・

作者は、この本でビートルズを「社会階級」「お笑い」「歌詞」の3つの点から分析してます

もうちょっとわかりやすく言うと

「 イギリスは階級社会だと言われるけれども、ビートルズのメンバーはその階級社会の中でどの辺の位置づけだったの?、どういう生活環境の中で育ってきたの?」

「 ビートルズはお笑いセンスもすごかった!」

「 本人たちも気づいてないかもしれないけれども、この曲の歌詞はこういう意味ではないか?」

まあ、ざっとこんな感じで3つのテーマに絞って、この作者独自の調査と感性で深掘りしてます

文章、文体が難しいのと、独自の感性がちょっと神がかりすぎて、ついて行けない部分もありますが、でもさすが学者だけあり、調査、比較もすさまじく、単なる思いつき感想文というわけではありません!

まずは、最初のテーマの「社会階級」について

ジョンの家と対照的なのはリンゴが生まれたアパートで、リングルと呼ばれるリバプールでは有名な市内のスラム街にあった。リンゴの生まれ育ちが最も典型的な労働者階級である。

教育と言う点においては、ジョージもポールもジョンも、小学校最終年に受け取る全国共通試験で優秀な成績を収めて、グラマースクールと呼ばれる進学校に進んだ

ポールは、ジョンと出会っていなかったら国語教師になっていたかもしれない

次に、ビートルズとお笑いについて!

インタビュー映像等、残っている資料を見ると、ビートルズはインタビュー等の受け答えなども大変面白いし、それにユーモアがあってセンスがあったと言うふうに言われてます。

作者はそれらを含め、ビートルズにはかなりお笑い(コメディ)のセンスがあったという風に捉え、それが音楽や人気にどう影響していったかを分析してます

同時期に日本で人気者となったクレージーキャッツとの比較も面白かった!!!!

クレージーキャッツとビートルズの自由闊達な活動がシンクロナイズする歴史的瞬間がある。1962年である。ビートルズがEMIからレコードデビューして世界を動かし始めるこの年に、クレージーキャッツを中心に作られた映画「日本無責任時代」はわが国で観客動員590万人の大ヒットを飛ばし、日本人の心を揺さぶった。

そして、デビュー前からその兆候はあり、特にジョンはジャズが嫌いだと言いながら、ジャズ的な演奏スタイルを取り入れ、さらにアドリブ満載で1曲を最大1時間もお客さんをひたすら興奮させながら演奏していたそう!

もちろん、ただ、暴れまくるだけではなかった。この時期の得意曲は、レイチャールズの名曲「ホワッド・アイ・セイ」である。ハンブルグではこれを飯の種、僕らの得意ネタにした。どのくらい長くやってられるかを楽しんだ。1時間以上やったこともある。 ハンドマイクを持ってテーブルの下に隠れてウォォオオオ。ものすごい盛り上げた

客を、踊らせ、歌わせ、笑わせ、酒を飲ませ・・ と、楽しませることに関しては、デビュー前からピカイチだったよう

そして、最後に歌詞についての分析

このShe Loves Youの解説なんか面白いね

恋の当事者の一方が「彼女」と言う3人称になっていて、この「彼女」の本当の気持ちを、「カップル」の共通の友人である「語り手」が、「彼女」の恋人の「あなた」に2人称に伝えると言う凝った作りである。この設定を考えたのはポールの方で、彼はこの語りの構成を「報告された会話(レポーテッド・カンバセーション)」であると述べている。

これは、もちろんポールの名曲 Get Backについて

その後に続くリフレイン「戻れよ(ゲットバック)、戻れよ(ゲットバック)、もっと元いた場所に戻れよ」は、ヨーコに向けて発せられたと解釈することができるようになる。

なるほど、解散寸前だったビートルズについて歌っているとも読めるけど、ヨーコに対して恨みを持って「帰れ!」と言っているとも読めるか・・ 確かに!!

ちょっと深すぎてよく分からない分析もありましたが・・ こんな風に、知っている曲を違った視点から歌詞分析してくれてるので面白い!

さて、私が読んでいて気になったベスト3 フレーズです

フレーズでなくて表ですが・・

面白い!!!! こんな風にして見たことも、考えたことも無かった!

どうもみんな生まれ育った家庭環境は、経済的にはそれほど恵まれてなかったみたいですね。かろうじてジョンが一番中産階級的な暮らしの家で育ったと言えるみたい。

だけど、その後の家庭の教育方針によりポールとジョージは比較的優秀な学校に中学校高校と進んだよう。

なるほど・・ 意外だったなあ!

ジョンが1番育ちが悪いイメージが合ったけど、逆でした

反対に、リンゴはスラム街育ちなのか・・ 学歴的にも1番低い あの温厚なイメージとはだいぶ違うなあ

特にポールとジョージは勉強できたみたいね

こういう視点で、ビートルズを考えたこと無かったので、実に面白い!!!!

彼らのマネージャーになることを決意する理由は、その音楽とともにユーモアのセンスと性格の魅力だった。スタジオで会ってオーディションをした際に記憶に残ったのは、彼らの音楽よりも、彼らが生意気でカリスマがあってものすごく楽しそうにしていたことだった。

ジョンとポールの母親の喪失とその体験の共有である。1942年生まれのポールは、14歳の時に、母メアリーをガンで失った。その直後に、彼は初めて曲を作った。アイロストマイリトルgirlと言うタイトル。

その8ヶ月後の57年7月にポールとジョンは初めて出会い、ポールはジョンにこの母の喪失を起源に持つ歌を聞かせて一緒に活動していくことを決めた。そして、

翌58年7月に、今度は、17歳のジョンが母ジュリアを突然の交通事故で失うことになる。

そうか、ポールも10代でお母さんを亡くしてたのか・・ 知らなかった

ジョンの話は結構有名で、死んだお母さん・ジュリアについて歌った「ジュリア」もあるくらいだけど、ポールもそうだったのか そりゃ2人が共通点を見いだして惹かれあったのも分かる!

というわけで、読むのに少々「力」がいりますが、でも、普通のビートルズ本とは全然違う内容、視点、タッチで描かれているので、非常に面白かったです

ビートルズ初心者にはお勧めしませんが、10冊以上読んだ人にはオススメかも!

私もちょっと早かったかも・・

というわけで、気になる方は、ぜひルルルまでお越し下さい ルルル文庫に線を引きまくった読書済み本を置いてます!

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